今月の消防出初式で獅子舞を披露した緑区郷土芸能保存連合会の会長 秋元 昭重さん 寺山町在住 71歳
”郷土愛”胸に舞う
○…長津田、寺山、西八朔の3つのはやし保存会からなる、緑区郷土芸能保存連合会の会長を務め4年目。毎年1月に行われる消防出初式で獅子舞を披露しており、今年も7日に区民の安全・安心、無病息災を祈念した。「舞を披露すると一年の始まりを感じるんです」。毎年活動できるのは副会長はじめ連合会の人たちの協力があってこそと、感謝の気持ちを忘れない。
○…寺山町生まれ。正月になると一軒一軒回って、獅子舞を披露してくれる地域の人たちを間近で見てきた。地元に伝わる日本古来の風習を見て育ったからこそ、「自分もやりたい」と20歳で寺山はやし保存会に入会。見ている人を飽きさせてはいけないと二つのお面をかぶる『ひょっとこ踊り』を考案。「自分のオリジナルなんですよ」と笑顔を見せ、71歳になる今でも老人ホームや中山まつりで披露し続ける。そこには、おはやしを若い世代に伝え、地域が活性化し、人との絆をさらに深めていきたいという思いがある。「だからこそ50年もやり続けてこられたのかな」
○…趣味は園芸で、自宅の庭にはたくさんの花が咲いている。「嫌なことがあっても、きれいな花を見ると心が和むんです。ストレス解消になりますよ」。珍しい花を作りたいと品種改良をし、花を咲かせることも。「自分で研究をし、花に愛情を注ぎ育てることで、花との絆が生まれる。こうした繋がりも大事にしているんです」。自分で咲かせた花はすべてが宝物だ。
○…「自分が住む町を守りたい」と消防団に20歳から入団し、使命感を持って活動してきた。昨年の出初式では区内で一人だけ50年勤続表彰を受けた。今年の3月で定年となるが「やりきったという思いが強いですね」。今後は、自身にできることを陰ながらやるつもりだ。伝統、風習を伝えるのもその一つ。「身体が続く限り伝え続けますよ」。誰にも負けない”郷土愛”を胸に秘めて。
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