今月29日に例大祭を実施する長津田王子神社の氏子代表 久保田 武雄さん 長津田町在住 73歳
「人生変えた出会いに感謝」
○…長津田の鎮守王子神社の7代目氏子代表に先月就任し、今月29日には例大祭を迎える。これまで約30年間、元旦祭、節分祭など行事の企画運営を担当してきた。昭和62年の本殿完成時には、中心となって神社庁へ何度も足を運び神主の登録や申請なども行った。本殿は地域住民らの寄付で建てられたこともあり「住民が私たちの神社だと思ってくれていることが嬉しい」と、笑みを浮かべる。
○…「勉強をしたい」という気持ちはあったが、兄弟が多かったこともあり田奈中を卒業後は製材所に就職した。進学できなかったことから未成年で酒を飲むなど人生の道を踏み外しそうになっていた時、勤務先の先輩が「一緒に学校に行かないか」と声を掛けてくれ、人生が変わった。入学した横浜商業高校では、昼間働きながら勉強に励み、2年の時には簿記で1番の成績を収めた。その後、運輸会社で現場責任者として勤務。年上の作業員に指示を出す立ち場となり「なめられないように根性も身につきました。今思えば、全て先輩との出会いに感謝」。
○…27歳頃から長津田町の住人に。自身が人生を変えてくれた出会いを経験したからこそ「地域での人とのつながりを強くしたい」と、30代の若さで就任した辻自治会長の時に、周辺地域では初めての盆踊りを企画し成功させた。「住民同士が挨拶を交わせる街にしたかった」と当時を振り返る。また、今でも続いているバーベキュー大会も企画するなど、これまで地域の繋がりの輪作りに尽力してきた。
○…近年では、年間の昇殿参拝者が1600人を超える現状にも「神社役員が一体となって協力してくれているから」と、常に感謝の気持ちを忘れない。「未来を担う若い世代の人たちに”長年愛される神社”を護持していってほしい」と強く願う。神社での活動を通して、地域住民同士の”出会い”の場をつなげる日々は続いていく。
|
|
|
|
|
|