「ハマの小中学校にも司書を」 横浜の学校図書館を考えるつどい
子どもの心の成長や知識の構築には、”読書”が重要なカギであり、そのためには学校図書館にも専門職員(学校司書)の配置が欠かせないとして、先月、「横浜の学校図書館を考えるつどい北部集会」が、都筑区社会福祉協議会で開催。横浜北部エリア(青葉・都筑・港北・緑)の小中学校で、図書館業務に関わる市民など67人が参加した。主催は同つどい実行委員会。
これは、学校司書の配置に関して、文科省が今年度から初めて予算を設けたことを背景に行われたもの。県内では、すでに相模原市や大和市など8市町村で全校配置されているほか、横須賀市や小田原市では一部学校に配置。横浜市では財政面の問題などで配置に至っていないのが現状だ。
第1部では、21年度から学校司書の配置を開始し、今年度には全小中学校に配置が決まっている東京都杉並区で、学校司書を務めている岸洋子さんが講演。全校配置に至るまでには、「議員への声掛けや署名集め、教育委員会への面談などを繰り返し行うことが大切」と話したほか、現在、司書として尽力する中学校の図書室が充実してきている様子などが話された。
第2部では、岸さんほか、横浜北部で学校図書館の充実に関わる市民が、それぞれの活動報告と今後のあり方について話し合った。
最後に実行委員会が、『横浜市すべての学校図書館の充実を求める。そのためにも専任・専門・正規の学校司書配置を求める』といったアピール文を発表すると、参加者は拍手で採択。会によれば、同文書は近いうちに市教委会に提出する方針だ。参加者は「司書の重要性を感じた。横浜でも早く配置してほしい」と話した。
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