全国的に熱中症による救急搬送者が多くなる中、緑区でも先月下旬から搬送者が徐々に多くなっている。緑区福祉保健センターでは、単位自治会にむけ、リーフレットを配るなど対策を講じている。緑消防署でも「無理な節電は控え充分に水分を取るなど対応してほしい」と呼びかけている。
昨年7月の区内熱中症による救急搬送者は21件。主な内訳は重症1人、中等症10人、軽傷10人で無理な節電による「節電熱中症」も数多く確認された。これに対し、今年7月(28日現在)の搬送者は14人で昨年比7人の減少。昨年はなかった重篤が1人で中等症3人、軽傷10人となっている。搬送者が少なくなっていることについて緑消防署では「今年は節電方法を考え、区民の皆様が初期対応を心掛けている点があげられるのでは」としている。
一方で、梅雨明け以前の16日まで2人だった搬送者は、17日以降徐々に多くなり、24日以降は複数の搬送者が確認されている。搬送場所は屋外よりも屋内が多く、「初期対応を行って頂いていると思いますが、室内でもこまめな対応が必要です。室内にいるからといって油断せず、水分や休息を充分にとって対策を講じてほしい」と緑消防署担当者は話す。
イベント主催者向けにも注意を
区福祉保健センターではこのほど、夏祭りなどの地域イベントを主催する120の全区内単位自治会あてに、熱中症の予防と対処法が明記されたリーフレットを配布した。「昨年も自治会などから熱中症についての対処法などの問い合わせがあった」としており、事前に対処法などを周知することで、熱中症を未然に防ぎたい考えだ。
今回配布されたリーフレットには「立ちくらみ」「筋肉痛」「頭痛」「吐き気」「けいれん」など、熱中症によって起こる程度別の症状のほか、「夜寝る前にも水分補給を行う」「室内の温度をこまめにチェックする」などの予防法が紹介されている。
福祉保健センターでは「区民の皆様一人ひとりのこまめな対応で、熱中症を未然に防いでほしい」としている。
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