神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
緑区版 公開:2013年2月7日 エリアトップへ

UDタクシー 導入台数、未だ目標の6割 認知度不足が普及の壁に

公開:2013年2月7日

  • LINE
  • hatena

 年齢や障害の有無に関わらず、誰でも利用しやすいよう設計された「ユニバーサルデザイン(UD)タクシー」。横浜市では補助金制度を設けて今年度から3年間で240台の導入を計画しているが、認知度の低さから乗車を避けられるケースもあるという。普及には事業者側の周知に加え、UDへの乗客の理解も求められる。

福祉専用車両と勘違いも

 UDタクシーの導入を促進しようと、国交省では2011年度から補助金制度を新設した。神奈川県タクシー協会横浜支部=中区=でも、交通のバリアフリー化に取り組もうと市に事業化を要望。今年度は1千万円の予算が付き、14年度までに市内の協会加入車両台数4800台のうち5%の240台の導入を目指す。今年度は46社71台を目標としているが、12月末時点で23社43台と目標の6割にとどまっている。

 通常の多くのタクシーがLPガスなのに対し、UDタクシーはガソリンを使用する。ガソリンはLPガスに比べ、燃料費が約2倍かかることが懸念材料でもあったが、今夏にはLPガス対応車がメーカーより発売されるという。

 同支部・UDタクシー導入推進委員会の藤井嘉一郎委員長は「タクシー業界においてもバリアフリー化は必須。高齢化も進み、需要はさらに高まるのでは」と話す。

 UDタクシーは介護専用ではないため、通常の流し運行で営業する。予約せずに街中で乗車できるのが特徴で、料金も変わらない。しかし、見慣れない車体から乗車を避ける人も。同車両を運転するタクシー運転手は「利用者は無線配車がほとんどで、流し運行では厳しい。3人に1人は挙げた手を下げてしまう」とこぼす。台数が限られているため、予約したくても空きがない場合もあるという。

 藤井委員長は「乗客が増えず採算がとれないと、事業者も導入しづらい。福祉車両として共存させるためにも、UDに対する理解を深めてほしい」と話す。一方で、市に普及の要望をしていた横浜市身体障害者団体連合会では「事業化されたのは喜ばしいこと。しかし、台数はまだ足りず、街中で呼び止めることが難しい。全体の30%位がUDになれば」と話している。
 

緑区版のトップニュース最新6

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月18日

「地域活動のきっかけに」

緑ふれあいサロン

「地域活動のきっかけに」

次代の担い手を醸成

4月18日

「STGs」を発表

竹山住宅管理組合協議会

「STGs」を発表

できることから実行を

4月11日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月11日

餃子作りで就労支援

フラットガーデン

餃子作りで就労支援

イベントで事業所披露

4月4日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月4日

あっとほーむデスク

  • 1月18日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 4月20日0:00更新

緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる 三浦市文化

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

緑区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook