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シリーズ【11】 「便秘」に潜む大腸がんのリスク
「4〜5日出ないのは当たり前」など、日頃便秘に悩まされている人も少なくないだろう。「慢性的に便秘を抱えている人は、将来的な大腸がんのリスクも高まります」。こう話すのは、国立がんセンターで内視鏡技術の習得に励んできた院長。毎月がんをテーマに連載。今月は「便秘と大腸がん」。
「便は、体の不要な毒素を排出するものです」と院長。最初液状だが、やがて腸内で水分が吸収され固形に変化する便。固形のため、水分や食物繊維の摂取が少ない人は、腸内により便が溜まりやすい傾向がある。
肉や乳製品摂取量が増えた食事の欧米化により、日本では急激に大腸がんが増加中。現在、女性がん死亡の第1位、男性では第3位を占めている。
大腸がんができやすい部分は、約7割が肛門に近い直腸と腸が湾曲している部分のS状結腸。「慢性的に溜まると発がん物質の発生も否めません」。便秘の人はつい市販の下剤に頼りがちだが、実際に大腸を見て、大腸ポリープや大腸がんをチェックすることがより重要だ。
そこで同院は、がんセンターと同式の胃・大腸デジタルハイビジョン内視鏡を導入し、より高精度な診断を追求している。大腸に潜む、ポリープなどの突起物や微妙な色の変化をキャッチ。また、100倍拡大機能付き内視鏡と組み合わせることで、ミリ単位の病変の発見につなげる。【次回は、機能性胃腸症について】
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