緑署 自転車盗など抑止強化 わいせつ犯罪対策も
緑警察署は今年から、「自転車盗抑止」、「わいせつ目的事案」対策を重点テーマと掲げ、取締りを強化している。神奈川県警が各署特有の重点犯罪にスポットを当て対策を講じていくことを今年から求めたことによる。
同署は「自転車の盗難、わいせつ目的の犯罪件数は今年に入り、前年対比で減少傾向にある。今後も強化を進めていきたい」としている。
緑区内の自転車盗難発生件数は、2011年が270件、12年が325件と増加傾向にある。区内刑法犯認知件数の約3割を自転車盗難が占めることからも、同署は「自転車盗抑止」を重点犯罪と位置づけた。アパートやマンションの駐輪所から「自分の足」代わりに盗むケースが増えているのが区内の特徴だ。
同署では巡回を強化し、駐輪中の自転車のかごに防犯を呼びかけるチラシなどを入れ、犯罪抑止にあたっている。「被害自転車の約6割が無施錠駐輪のため、盗まれている。鍵をかけることを徹底することはもちろん、二重に施錠してもらいたい」と担当者。
また同署は、わいせつ目的の犯罪も増えているとの認識から重点テーマとした。「午後10時から午前0時までの帰宅時の犯行が多い」ことや、「携帯電話やイヤホン利用時の犯行が増えている」ことなどの傾向を分析し、警察官による女性への声かけやパトロールの強化を図っている。
県警が始めたこの「犯罪抑止重点対策」は、3カ月毎に検証と見直しを繰り返す。犯罪情勢によってはテーマを変えながら、重点犯罪の防止強化を図っていく。
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