公益社団法人日本新工芸家連盟が主催する「第35回日本新工芸展」で、台村町在住の清田文子さん(63)がこのほど入選を果たした。清田さんを含む入選作品は、26日まで国立新美術館で開催される工芸展に展示される。
同工芸展は、全国から応募があり、今回は152点が入選している。主催者によると、斬新で実験的、創造的で工夫された作品を審査方針として選ぶとしている。清田さんが今回出展した陶芸のほか、漆や人形、染物などのジャンルがある。
今回、清田さんが出展した作品は「粛清」というタイトル。インパクトを出したいと全長約60cm、幅約40cmの大きな作品を制作した。
今年1月から3カ月かけて作り、作品の模様は一本ずつ手作業で入れた。「とにかく集中し、無心で制作しました。焼きあがった作品を見て『頑張った甲斐があった』と思える仕上がりになりました」と清田さんは振り返る。
「目標達成できうれしい」
清田さんは、今から約25年前、教室に通い始めたのが、陶芸を始めたきっかけ。本格的に取り組みたいと10年前、自宅に窯を構え作品づくりに励んできた。
過去に県で行われた公募展で優秀賞などを受賞している清田さんは今回の工芸展の入選を目指してきた。2年前も出展の予定があったが、震災の影響で断念。今回が初出展となった。「目標にしていた工芸展で入選でき、本当にうれしく思うと同時に、これをきっかけにさらに精進したい。これからもたくさんの作品を作っていけたら」と清田さんは話す。今後は、個展も行いたいとしている。
同工芸展は5月26日(日)まで午前10時から午後6時(入場5時半・入場有料)。21日(火)は休館。
詳細は日本新工芸家連盟【電話】03・3828・5470まで。
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