市とJR 鴨居駅で野菜販売 乗降客に地産地消をPR
横浜市とJR東日本横浜支社は11日、鴨居駅改札前で、緑区で採れた野菜を中心に販売する「鴨居駅マルシェ」を開いた。両者は6日に、地産地消を推進する協定を締結。周辺に農家が密集する同駅で市内1号となる”駅前市場”を開いた。
「駅の改札前で野菜が買える」。鴨居駅マルシェ初日。午前11時のオープン10分前には、情報を聞きつけた周辺に住む主婦らの行列ができていた。予定の午後3時を待たずに午後1時には完売状態に。JR東日本の関連会社が店の運営を担当した。
JR東日本が今事業で目指すのは横浜線の活性化。沿線の横浜産野菜の販売などを通して沿線の魅力アップ、集客につなげたい考えだ。一方、市はJRと組むことで、駅という、多くの住民が利用する場所で効果的に地産地消をPRできると考えている。
市担当者は「利用者から『地元野菜を購入できる場所がなかった。身近なところで手に入れられるようになってうれしい』との声をもらった。地産地消につながる感触を得た」と感想を漏らした。
安定供給が課題
課題も見られた。季節の変わり目ということもあり、初日は品数が玉ねぎやピーマン、モロヘイヤなどの7種類程度にとどまった。「店の運営を軌道に乗せるには商品を安定的に供給できるようにしていくことが必要」とJR担当者。
同マルシェは毎月、第2水曜日(または火曜日)午前11時から午後3時に開催していく予定。「期間限定ではなく、試行錯誤しながら可能な限り実施していきたい。ジェイアールさんの駅構内飲食店で横浜野菜を使うなどのプランもある」と市担当者は話している。
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>