神奈川県高等学校美術展で教育長賞を受賞した 清野 じゅんさん 県立白山高校2年
心動くままに描きたい
○…芸術文化の甲子園とも言われる美術展で最高賞に輝いた。昨年に続く2回目の挑戦で得た栄冠。来年茨城県で行われる全国高等学校総合文化祭への切符を手にした。「憧れている先輩と一緒に受賞できて嬉しい。見てくれる人をひきつける様な絵が描きたくて描き込みに力を入れた」と受賞を喜ぶ。美術部に所属し、先輩たちの作品に憧れを抱きながら創作を続けてきた。尊敬する先輩や仲間がいてくれたからこの賞を受賞できたと感じている。
○…題材には「雌ライオン」を選んだ。動物園に行った時、真夏の炎天下でぐったりする雄ライオンと対照的に凛と佇む雌の姿に感銘を受けたからだ。柔らかい毛並や眼差しの描き込みには随分と時間を費やした。「しっかり描き込めば描きこむほど、人をひきつけるいい表情になると信じて」。ライオンのまわりには「ドクダミ」を配した。雑草としてのドクダミの強さを雌ライオンの気高さに重ねたいと考えたからだ。題材には動物を選ぶことが多い。そこに独創的なアイデアを盛り込み、独自の世界観を表現していく。「気がつくと思いつくまま筆を走らせている」
○…小学校低学年の時から絵を描き始めた。中学校の授業でも、美術は特に楽しかった。絵をしっかり学びたいと美術コースのある白山高校へ進学。デッサンや課題と忙しい毎日を過ごしているが、ひとつも苦にならない。「知らないことに出会ったり、すごい人と出会ったりするととても刺激を受ける。今はいろんなことを学びたい」
○…将来は絵に係わる仕事に就きたいと考えている。来年は高校生活集大成の年。7月に行われる全国高等学校総合文化祭への参加が今からとても楽しみだ。泊りがけで会場入りする計画。「全国から集まる同年代の作品を見てみたい。きっと凄い作品ばかりだと思う。そこで受けた色んな刺激を、これからの創作に生かしていければ」
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