新春区長インタビュー まちの魅力発信に重点 風水害対策にも注力
本紙は新春にあたり、緑区の名取正彦区長にインタビューを行った。新たな年に対する抱負と、具体的な取り組みについて語ってもらった。(聞き手/本紙・緑区編集室 金子桃代)
――新たな年を迎えました。昨年を振り返り、今年はどのような年にしていきたいとお考えですか?
「皆様、新年あけましておめでとうございます。昨年4月の赴任以来、区民の皆様には本当に温かく迎えていただきました。本当にありがとうございます。また、地域で様々な方とお話しさせていただくにつれ、皆さん本当に緑区のことが好きでいらっしゃるということを強く感じ、とても嬉しく思いました。新しい年も、緑区の皆様が住みやすく、安全で安心なまちになるよう取り組んでいきたいと思っております」
――具体的な取り組みについて教えてください。
「昨年は、豪雨や強風といった風水害に日本中が悩まされた年でもありました。緑区でも、10月に予定していた区民まつりが雨により中止になってしまったことは皆様の記憶にも新しいと思います。 今年度、横浜市防災計画「風水害対策編」が改定されることを受け、4月以降、緑区の計画も改定に着手し、風水害に対する取り組みも進めていきたいと考えています。また、地震に関して、昨年は誰でも今取り組めることとして、家具転倒防止を区民の皆さんに呼びかけてきましたが、震災時に、区民の皆さんがお互いに支えあえるような仕組みを考えていけないかと思っています。引き続き、「災害に強い緑区」を目指し、防災・減災に取り組んでいく必要があると感じています。
――昨年10月には緑区民文化センターが長津田に開館するなど、文化・芸術に対する取り組みにも注目が集まっていますね。
「はい。昨年は緑区民文化センター『みどりアートパーク』のオープンで、新たな文化・芸術発信の拠点が増えました。著名なアーティストや地域の音楽家などたくさんの方がここを拠点に文化芸術活動を行っています。また、一昨年に引き続き11月には『スマートイルミネーション新治』を実施し多くの方々にお越しいただきました。イルミネーションの光はまちを美しく照らしただけでなく、自然の織りなす暗闇の美しさを際立たせ、とても素敵でした。横浜は港町というイメージがありますが、そこから電車で数分行けば、緑区の豊かな自然や歴史を感じることができます。この緑区の魅力を横浜市の新たな魅力としてどんどん発信していくべきだと感じています。4月の赴任以来、時間をみつけてはまちを歩き、皆さんから様々なことを教えていただきました。緑区にもお城があったことなどをうかがい、歴史の豊かさに驚きました。文化や芸術、歴史などをまちの新たな魅力として知っていただく努力をしていかなければと考えています」
――2014年も様々な取り組みがあるようですね。まちづくりの様々な施策を行う中で、区長が最も大切にしていきたいことは何ですか?
「皆様との対話です。その中にこそ、未来のまちづくりに向けてのヒントがたくさん隠れているように感じています。今年は10年ぶりに区内のまちづくりの基本方針である「緑区まちづくり計画」を改定します。先日、素案を公表し、1月14日から意見募集も行いますので、こんなまちになればいいという具体的なイメージをお聞かせください。今年は、地域のまちづくりの新たなスタートとなる年です。皆さんと一緒に緑区をさらに魅力あるまちにしていきたいと考えています」
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