市消防局 火災への警戒強化 高齢者の死者が9割以上
横浜市消防局では、この時季に多く発生する火災や救急件数の増加を危惧し、警戒を強化している。
2013年11月末日現在の救急出場件数は15万7353件で、昨年同期比3958件の増加。過去最多を記録した12年を上回る。火災においては877件と53件増加している。出火原因で最多なのは275件の放火で、全体の3割を超えた。また、11月には枯草や紙類などが燃やされる火災が連続で発生したという。
火災による死者は30人、昨年同期比から11人の増加だった。中でも65歳以上の高齢者が大幅に増え、住宅火災で亡くなった27人のうち、23人を占めた。特に高齢者の死者の7割にあたる16人の火災は、昨年1月から3月の間に発生。調理中に炎が衣類に着火したケースや、電気ストーブをつけたまま就寝してしまい、布団に着火した事故などが主な原因だった。
これからの季節、さらに増加することを危惧し、市内18消防署と20消防団は合同で消防特別警備を実施。昨年12月20日から1月6日まで、放火火災の発生地域などを巡回した。市消防局では「高齢者の死者は特に多いので、気を付けてほしい」と呼びかけている。
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