緑区版 掲載号:2014年1月30日号
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ハーレーの本場米国で有数のメカニックとして活躍し、このほど中区で技術を伝えた 小磯 博久さん 米国ネバダ州在住 41歳

人生をハーレーに捧ぐ

 ○…バイク、ハーレーダビッドソンの本場米国で指折りのメカニックとして活躍。チューニングの依頼が全米のみならず世界中から集まり、年間で手掛けるバイクは千台を超える。また、理想のハーレーを追い求め自身でレーシングチームを設立。毎年8月にユタ州で行われる地上最速を競うモータースポーツ「ボンネビル・スピードトライアル」に08年から参加し、ハーレーのスピード世界記録保持者として認定。昨年8月の大会では時速345Km超の新記録を達成した。

 ○…緑区で生まれ育つ。「小さい頃から遊びでもなんでも好きになると、熱中してこだわる性格だった」という少年は、地元の小中高校に進み、神奈川大学在学中に卒業後の進路に悩みを抱く。大学に入って乗り出したバイクが楽しくて、独学でいろいろ試すうちに友人のバイク修理なども請け負うように。そして「好きなバイクを仕事にできたらいいな」と思い始めた頃に、ウェイターのアルバイトで働いていた中区石川町のホテルのシェフから言われた「一流を極めたいなら本場で修行するのが当然」との言葉に感銘を受け、米国行きを決意。大学を中退し、米国のバイクメカニックの専門学校に通う費用を貯め、26歳で渡米した。

 ○…学校で2年間技術を学び、00年にラスベガスのハーレーダビッドソンに「運良く」入社。高い技術で頭角を現し、本場でもその実力が認められるように。レースでは骨折やバイク炎上で火傷を負う事故も経験したが「好きなハーレーの限界を突き詰めるため、これからも挑戦し続けたい」と世界一を譲るつもりはない。

 ○…日本への帰国は12年ぶり。当時英語を全く話せずスーツケース一つで単身渡米する息子を母は心配したが、今では大の応援者。「人生は一度きり。やらずに後悔するより、やって後悔すべき。それでこそ楽しい人生だよね」。気さくな笑顔の中に、自信と純真さが溢れていた。

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