「街の風習、知ってほしい」 歴史講座開く久保田さん
「長津田には年越しそばを4回食べる習慣があるんです」。生まれ育った長津田地区を中心に区内の歴史を振り返る講座を開く久保田武光さん。みどりーむで開く生涯学級「横浜線ものがたり」は今年9年目を迎えた。「10年前に幼なじみと還暦の祝いをしたのですが、街の風習を知らない友だちが多かった。貴重な歴史。知ってもらいたいと考えた」。直後に希望者に対して長津田の歴史をテーマとしたメールマガジンを配信。その仲間らと共に街の歴史を振り返る活動を行う「長津田ふるさと会」を設立した。「このような活動をしていたためか近隣の小学校から歴史講座講師の依頼などが来るようになった。大好きな街の歴史を伝えることは本当に楽しい。みんなに楽しく歴史を学んでもらうためにどうすればいいか考えるのも面白い」と話す。
久保田さんが「長津田の歴史」に興味を持ったのは母親の影響。幼いときから昔話などを聞いて育った。「歴史が好きな母親だった。身近な神社などの由来を聞くとわくわくした。新しい発見に心がときめくのは今も変わらない。私の活動の原動力となっている」と久保田さん。「地域の皆さんにもこの楽しさを伝えたい。街を深く知ることで自分が生まれ育ったところをより好きになってもらいたい」と話している。
4月12日から始まる今年度の「横浜線ものがたり」のテーマは「恩田川流域の歴史」(全6回)。緑区の生活と密着している川の歴史や文化に触れることで「故郷の再発見」をしてもらいたいと企画した。
1回目は郷土史研究家の相澤雅雄氏が講師を務める公開講座「恩田川流域の歴史」。午前10時から正午まで。2回目以降は「鴨居川の源流を歩く」や「梅田川流域の里山を訪ねる」「恩田川と谷本川分水領を歩く」などをテーマに恩田川やその支流を歩きながら歴史を振り返る。時間はいずれも午前9時30分から午後3時30分。区内在住・通勤通学者が対象。定員30人(6回の講座に参加できる人)。参加費1500円。1回目の公開講座のみの希望者は先着30人(無料)。
問い合わせはみどりーむ【電話】045・938・0631。
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