子どもの事故防止や緊急対応についての地域向け講座を開く 山下 麻実さん 横浜創英大学看護学部 助教
悩みや体験、親同士で共有を
○…「地域で講座を開くようになって、親であれば誰でも子どもの怪我や事故でヒヤリとした体験や不安を抱えているのだということを再確認した。こういう話をもっとできる場があればいい。自分も親としてつくづくそう思う」。看護学部で教鞭を執る傍ら、昨年から地域向け講座を開くようになった。区内の子育て中のママや、保育士、幼稚園教諭などに向け、子どもの事故予防や怪我への対処法などを説いている。
○…臨床看護師として6年、病院の小児科に勤務。医療の現場で様々な事案を見てきた。職場では指導者として後輩たちの指導にもあたった。その経験が買われ、恩師から「教育現場で後進育成のために働いてほしい」と声がかかったのを機に、2008年から教鞭を執る。看護の道を志す学生たちの夢を支える現在の仕事にとてもやりがいを感じている。「私も学生から教えられることが本当に多い。教えるというより、一緒に成長していければと考えている」
○…家庭に帰れば3歳の息子の母。海外を飛び回る夫との二人三脚で子育てに励んでいる。どうしても外せない仕事にはベビーシッターを活用することも。地域向け講座には子ども同伴で参加する。先日、息子が「僕も大きくなったらママみたいに研究をするんだ」と話してくれた。「3歳でもちゃんと親の仕事を分かっているみたい。働く背中を見てくれていたのかな」と母の顔になる。
○…先日、横浜創英大学は緑区と地域活性や人材育成のための基本協定を結んだ。地域への様々な取り組みが強化される中で、地域講座も充実させていきたいと考えている。「子どもの事故や病気には起こりやすい年齢がある。年齢に応じた備えや対処を繰り返し学んでいただく機会を今後もつくっていければ。一度受講された方が、繰り返し参加したくなるような、そんな講座をつくっていきたいですね」
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