横浜市 「歩数」を商店でポイントに 健康増進に全国初の取組み
横浜市は民間企業と共同し、市民が楽しみながら歩く習慣を身につけられる事業を開始する。歩数に応じてポイントを付与し、商店街などで景品と交換できるようにする全国初の取り組み。11月から始まる事業開始を前に、区内では中山商店街でテスト運用が実施される。
市は2025年に65歳以上の市内高齢者が100万人に達すると予測。医療費の増加などを見込み、対策を模索してきた。
昨年度は市民への意識調査を実施。市民が一番取り入れ易い運動として「ウォーキング」を挙げていたことなどから、歩数計を活用した事業のアイデアを民間などから公募。凸版印刷(株)とオムロンヘルスケア(株)を共同事業者に選定し、今年度、「よこはまウォーキングポイント」を事業化した。
40歳以上の市民を対象にした同事業は、事前登録を済ませた市民が市から支給された歩数計を用い、歩数に応じて商店街などでポイントを受け取るというもの。ポイントは市内商店街の小売店などに設置された専用リーダーで記録し、ポイント数に応じて景品などが当たる抽選を行うという。歩数はWEB上で他の参加者たちと比較などができるようにし、楽しみながら歩く習慣が身につけられるようにする。
リーダーの開発・設置や景品原資の提供などは公募で選ばれた共同事業者であるオムロンヘルスケア(株)と凸版印刷(株)が行う。今後、市内商店街1千店舗へのリーダー設置を目指す。
11月から事業開始
市はこの事業への参加者を9月中に募集し、11月から本格的に事業を開始していく方針。
区内にある中山商店街ではこれに先駆け、今月からテスト運用に協力している。15店舗と商店街事務局(中山町219)に歩数計と専用リーダーなどを設置し、歩数を記録する仕組みなどをデモ画面で確認できるようにしているという。
市は「民間の方からのアイデアをもとに、歩数計をうまく活用した取り組みが始まる。歩数計を持って多くの参加者が地域の小売店を訪れる機会が増えれば、健康増進と、地域経済の活性の両面での効果が期待できるのではないかと考えている」と話している。
参加者募集の情報は今後、市のHPや緑区役所などに置かれるチラシで公表される予定。
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