スズメバチ 10月末頃まで要注意 相談件数が倍増
区内でスズメバチに関する相談が増えている。先月24日には新治にある市民の森で散歩をしていた10人以上が刺される被害があったばかりだ。区では10月末頃までは注意が必要としている。
区に寄せられたスズメバチに関する相談件数は7月のひと月で48件に上った。過去3年の同月間の相談件数平均24件と比較すると、ほぼ倍増していることがわかった。アシナガバチやミツバチの相談件数はほぼ例年並みであった。
スズメバチは蜂の中でも強い毒を持ち、攻撃性も高いと言われる。4月から7月にかけ巣をつくり、近年は民家の軒先や庭の木などに巣をつくるケースが増えているという。
巣が巨大化するケースも
区内で養蜂を営む小島忍さんによると、蜂の巣の生育には、巣を作りはじめる4月〜5月頃の雨量が影響するという。今年4月の市内の雨量は154㎜と過去3年で最も少ない。
小島さんは「巣を作り始める時期に雨が多いと蜂が外に出られず巣内の幼虫を食べることがある。こうして蜂の数が減り、巣も小さくなる。雨が少なければ活動が活発化し、蜂の数も増える」と話す。このほか、最低気温が20度を上回ると蜂は活動を続け、30度を超えると活発に動き回るとされていることから、残暑が厳しい年には活動期間が長引く可能性がある。これからの時期は次の女王蜂を育成するため攻撃的になる蜂も増えるという。
緑福祉保健センターは「今年は蜂の活動を盛んにする条件がそろっているとみられ、10月末頃まで注意が必要。特にこの時期は攻撃性が高くなる蜂が多く警戒が必要。巣を発見したら速やかに区まで連絡してほしい」と話している。
蜂に関する相談・問い合わせは同センター生活衛生課(【電話】045・930・2368)。
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