本紙は新春にあたり、緑区の名取正彦区長にインタビューを行った。新たな年に対する抱負と、具体的な取り組みについて語ってもらった。(聞き手/本紙・緑区編集室 金子桃代)
――新たな年を迎えました。昨年を振り返り、今年はどのような年にしていきたいとお考えですか?
「新年あけましておめでとうございます。昨年から緑区役所で耐震補強工事が始まり、本庁舎と仮設分庁舎の2か所で業務を行っています。緑公会堂も休館となるなど区民の皆さんには大変ご迷惑をおかけしていますが、職員一同、より一層の丁寧な説明や案内で少しでもご不便を解消できるようにしていきたいと考えています。また、昨年は台風や大雨による甚大な被害が発生しました。現在、横浜市では風水害対策の見直しを行っていますが、区役所としても区民の皆さんのご意見をお聞きしながら、災害対策に万全を期していきたいと強く思っています」
――昨年の取り組みとして特に力を入れてきた「区の魅力発信」についてはいかがでしょうか?
「はい。私自身、地域の様々な場所に伺う中で、区民の皆さんがこの地域を本当に大切にされていることを感じました。そこで長い間、区民の皆さんから大切にされてきた区内の魅力ある歴史的資源や自然的資源を未来に繋いでいこうと、新たに『緑区遺産』という登録制度をスタートさせました。現在、昭和の風景が残る緑新栄会などが登録となり、広報よこはま緑区版や区HPでその魅力をご紹介しています。まだまだこうした”遺産”は多く潜在していると思いますので、地域の皆さんからの申請をお待ちしています。その他にも、区の魅力を感じていただきながら健康づくりも促進していこうと『ミドリンウォーキング事業』にも着手し、区内の様々なウォーキング情報を区HPで発信しています。ウォーキングを楽しんでもらえるよう、テーマやエリア別のコースなども紹介していきます」
――「緑区らしい魅力の発信」は昨年の重点テーマでもありましたね。
「はい。このイベントには毎年地域の方々や学生ボランティアなど多くの皆さんが関わってくださっています。イルミネーションの光は、緑区のような自然の景色にとてもマッチし、引き立てるように感じます。これは今年も力を入れていきたい取り組みのひとつですね。このイベントには毎年、地域の方々や学生ボランティアなど多くの皆さんが関わってくださっています。緑区の皆さんは、福祉や防犯といった様々な分野においても、実に主体的に動いてくださり、まちづくりを支えてくださっています。自分たちのまちを思う熱いお気持ちを感じます。例えば昨年、長津田では新聞販売店と地域見守りに関する協定を結び、配達員の方々に高齢者や認知症の方などの見守りに協力していただく取り組みを始めました。すでにほかの地域でも”ぜひうちもやりたい”とお声をいただいております。個別なことは行政として対応できても、こうした面的な取り組みは地域の協力が不可欠です。こうした皆様の思いを、今年もさらにバックアップしていきたいと考えております」
――このような「緑区の魅力発信」を今年はどのように発展させていきたいとお考えですか?
「緑区は2019年に区制50周年を迎えます。大きな節目の年までいよいよ5年をきりました。この魅力的なまちをもっともっと発信していくことは非常に重要なことだと感じています。皆さんが大切にされている緑区の魅力を”次世代に繋いでいく”―。これが次の20年、30年を考える上で大切なキーワードとなってくると思います。どうしたら未来にまでこの魅力を伝えていけるか。先を見据えたビジョンやアイデアを皆さんと一緒に出し合っていくスタートの年だと思っています。昨年同様、皆様との対話を大切に、未来に向け前進していく年とできればと思います」
緑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|