市歴史博物館(都筑区中川中央)では現在、企画展「鶴見川流域のくらし」を開催している。この関連企画としてひそかに注目を集めているのが87対を収めた狛犬写真展だ。
これは同館の「民俗に親しむ会」で関心の高かった鶴見川流域に点在する狛犬に焦点を当て展示しているもの。写真は一般公募し、41人の市民から計124の写真が寄せられた。
担当する学芸員の刈田均さんは「当館で狛犬に焦点を当てた企画は初めてで鶴見川流域の狛犬が一堂に見られるのは珍しい。石工さんにより1対1対の表情も異なり、(制作が)現代に近づくにつれ均一化してくるなどの傾向があるのも見所のひとつ」と指摘する。
担当者も予期していなかったのが子どもからの人気。アニメ「妖怪ウォッチ」に登場する狛犬の妖怪「コマさん」が影響しているようだ。先日行われた博物館感謝デーでは特に親子連れの来場者からの反応が良かったという。
幅広い層からの関心を集めている同展。青葉区から来館した女性は「可愛いとか古いとかだけでなく作っている人でこうも違うんだなと感心しました。地域性も出ていて見ていたら実際に行きたくなりました」などと話していた。狛犬は人気投票も行っており、会期終了後にホームページ(http://www.rekihaku.city.yokohama.jp/)で発表される。
企画展に関する問い合わせは、同歴博【電話】045・912・7777。
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