今年1月に神奈川県などから「かながわ地球環境賞」を受けた区内の市民団体「鴨居原市民の森愛護会」(阿部昭雄会長)のメンバーが先月27日、名取正彦区長を表敬訪問した。
不法投棄の森10年かけ清掃
同団体は区内鴨居にある鴨居原市民の森で不法投棄による大型ごみの清掃に取り組んでいる。約20年前から古タイヤや家具、家電などの不法投棄が行われてきた森を市民が親しみ憩える場所に再生しようと地道な活動を行い、10年をかけて清掃。これを受け、横浜市は2004年に、それまで市民森ではなかった同地帯を「鴨居原市民の森」として現在のように整備した。
現在は森をきれいに維持するクリーンアップ清掃を行うほか、地域の学校などと協力し、森で行う様々なイベントを通して子どもたちに自然愛護の思いを伝える活動を行っている。
名取区長を訪問した阿部会長らはこれまでの活動や今回の受賞を報告し、「これまでの努力が報われたような気がする。これは、これまで活動に協力してくれた皆で受賞した賞。協力していただいている全ての皆さんに感謝するとともに、そういう支え合いの精神が根付く鴨居を誇りに思う」と話した。名取区長は「住民主導で頑張ってこられた事がとても素晴らしいこと。不法投棄で荒れ果てた時代が分からないほどきれいになった現在の森は、そうした皆さんのご苦労があって今に至るという事を改めて感じた」と労った。
阿部会長らは「この森を次世代に繋いでいくことがテーマ」と話し、未来を担う子どもたちと森との接点を引き続き創出していきたいとしている。
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