梅雨の合間の7月11日から15日、横浜市では最高気温が30度を超える「真夏日」が続いた。7月12日、13日には緑区内で3人が熱中症で救急搬送された。緑消防署(星川正幸署長)は、本格的な夏の訪れに際し、チラシを作成するなどして熱中症予防を呼びかけている。
緑署によると、緑区内の今シーズン(5月以降)の熱中症による救急搬送は6件(7月17日時点)。5月は3件、6月は0件だったが、急激に気温が上がったことにより「真夏日」となった7月12日、13日の2日間で3件発生した。6件のうち5件は軽症だったが、残る1件は70代男性が屋内で就寝中に発症。命に別状はないものの、入院が必要な「中等症」と診断されている。
救急搬送人数は昨年同時期の10人から6人に減少しているが、緑署の河原伸吾予防課長は「今年は雨が多く、気温が低い日が多かったので減少しているが、今後増加することが予想される」と警鐘を鳴らす。一方、「水分補給の重要性など、熱中症予防に関する意識は年々高まっている」と話す。
高齢者宅を個別訪問
熱中症の救急搬送事例は年代ごとに異なる。中学生や高校生は部活動中に、また、成人も外で仕事をしている人は注意が必要だという。さらに、温度に対する感覚が弱くなる高齢者と、体温調節機能が十分発達していない幼児は特に注意が必要だとされる。
こうした状況を受け、緑署は熱中症への注意点や予防法、発症したときの対応方法などをまとめたチラシを作成。緑署や区内の消防出張所に設置しているほか、高齢者世帯などを中心とした防災訪問、防災指導の際に配布している。
暑さが本格化する前、7月10日には長津田地区で防災訪問を実施。火災予防のアドバイスのほか「とにかく水分を取ることなどを、気をつけてください」と、高齢者世帯へ個別に熱中症予防の啓発を行った。
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