鴨居地区で連合自治会を中心とした高齢者の居場所づくりが5年目を迎えた。毎月2回、自治会館を開放するなどして高齢者の閉じこもり防止や世代間交流に取り組む。地域の奉仕団体や老人会などと協力し、まちをあげての高齢者支援が広がっている。
月に2回、鴨居中央会館の一角では近隣の高齢者が集う「いきいきサロン鴨居」が開かれている。
集まった高齢者たちは、地域史を読んだり、おしゃべりを楽しむなど思い思いに過ごす。顔見知りになると自然と会話が生まれ、近況などを報告し合いながらおしゃべりが盛り上がる。
6年ほど前、鴨居地域では全国的に話題となっていた独居老人の増加や高齢者の孤立対策としてこのサロンを開いた。それまでにも、老人会などで行事等は行われていたが、地区以外の人が誰でも参加できる受け皿はなかった。
鴨居地区に8つある自治会では同様の問題が表面化しつつあり、より安定した高齢者支援を継続するため、連合自治会として取り組むことなどを決めたという。
この取り組みには、鴨居地区社会福祉協議会、地区に5つある老人会、民生児童委員、保健活動推進員、家庭防災委員のほか「鴨居駅周辺まちづくり研究会」などの市民団体が参加し、運営委員会を結成。鴨居中央会館の開放に加え、年に6回のイベント開催などを実施してきた。
開設から5年が過ぎ、今では年間約600人が利用する地域の交流拠点となっている。
発足に携わった狩野陽二さんは地域をあげての高齢者支援のメリットについて「多くの人が関わっているため、何か困りごとや心配な案件があれば、行政窓口に繋ぐなどして対応できる点」などをあげる。
板垣憲明連合自治会長は「今後も継続していきたい。新しい人がどんどん参加してくれれば」と話した。
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