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いきいきサロン鴨居で特別講演「戦時体験談」を行う 國本 桂作さん 鴨居在住 92歳

掲載号:2015年8月20日号

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平和への希望 今もなお

 ○…「私以上に悲しい体験をしている方がいるので、今まで話をしようとは思わなかった。でもせっかくなので喜んで話をさせていただく」。陸軍飛行学校に入隊し、終戦の年の4月には特攻隊長に任命された。終戦後も2年間ソ連による抑留を経験。自身の体験を戦後70年の節目の年、いきいきサロン鴨居で「戦時体験談」として披露する。「ここに至れば、良い機会を与えてもらったなと思う」

 ○…山口県中関(現・防府市)生まれ、宇部市育ち。現在の山口大学経済学部在学中、「食堂で真珠湾攻撃の放送を聞いた」と語る。「当時は徴兵検査があって、国民皆兵の時代。毎週必ず軍事教練もあった」。卒業後は特別操縦見習士官第一期生として、大刀洗陸軍飛行学校に入隊。特殊飛行の訓練中、高度1000メートルから垂直に落下したことも。「大空の中でシーンとなって、すーっと落ち始めた」。手動発電機を回し、高度300メートル地点で難を逃れた。「その時が最初の命拾い。その後も話しきれないほどたくさんあるよ」

 ○…満洲にいた1945年の4月、特攻隊長に任命された。上官から「後学のために心境を教えてくれ」と聞かれ、「昨日までの私と現在の私に一切の違いはございません」と答えたという。当時を振り返り、「死には予感があるのではと思った。不思議とその時は予感がなかった」。その後、ソ連軍の脅威に備えるため特攻隊は解散。出撃することはなかった。

 ○…長年過ごした宇部から、鴨居に来て約7年。趣味の俳句や俳画、書道を教えるほか、「鴨居カラオケ愛好会」に参加するなど、仲間とともに充実した時間を過ごす。「横浜を愛し、鴨居を愛し。ベイスターズも応援しているよ」と、目尻を下げる。「これからも豊かな平和が続いていくのではという希望を持っている。もっとも、僕は90歳を過ぎて日毎に歳を感じるけど」。言葉とは裏腹に、大きな笑い声が響いた。

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