9月4日に緑警察署長に就いた 清水 昭人さん 白山在住 54歳
頼られる存在でありたい
○…「区民の人たちが平穏な日々を送れるためのサポートをしたい」と意欲を見せる。前任は座間署の副署長。機動隊隊長や警備課を歴任し、初の署長職だ。今は、出来るだけ時間を作って街道を歩いて地域の勉強をしている。「街で会う人の優しさ、防犯意識の高さにいい意味で驚かされます。責任をもって地区を守っていきたい」
○…高校卒業後、警察官に。警察学校での日々が今の原点だと語る。「分単位の厳しい日々が18歳の子どもに社会人としての心構えを与えてくれた」と振り返る。毎晩夕陽を見て感傷に浸る日々。仲間とお互いを励まし合ったという。学校で学んだことは「耐えることの重要さ」。機動隊時代に起きた成田闘争では頻繁にあった夜間警備の際、周りにある民家が平穏な朝を迎えられるようにと自身に喝を入れたという。「誰の為、何の為に仕事をするのかを考えたら当然のこと。今後署員にも周知していきたい」と思いを吐露する。
○…3年程前に川崎競馬場に出向し、運営に携わったことが大きな影響を与えた。営利を伴う内容で、馬主や運営、顧客など様々な人と密に関わることが、今までにない力を身につけるチャンスになった。「通常とは違う刺激があった。色々な人の希望に応えようとすることでサービス精神と向上心が身についた」と話す。長男も現在警察官を務めるが、家ではあえて仕事の話をしない。「一人の父親でいたい。息子としても家にまで上司がいたら可哀想かな」と笑う。
○…署長として、まずは署員に挨拶と声掛けの徹底を指導している。区民に積極的に声をかけ、手助けをすることで安心感を与えられる存在にしていきたいと熱く話す。「一人ひとりは微力だが、署が一丸となって事件、事故を一つでも減らしていきたい。自分が住みたいと心から思えるような環境にしていきたいですね」。そう話す目には区民を思う優しさが宿っていた。
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