鴨居にある自宅でマクロビオティックを中心とした料理教室を開く小澤由利子さん。素材の旬や調理法にこだわった体に優しい料理で地域活動にも力を入れている。
地域ケアプラザを利用する親子向けにマクロビオティックのおやつを提供し、手作りの温もりや白砂糖を使わない自然な甘みの菓子の美味しさを伝えたり、小学校の放課後に子ども向け料理教室を開いたりと、精力的に活動するのは食が生活や、ひいては生き方を見直すことに繋がる重要なポイントだと感じているから。
「素材の味を知り、自然な調理法を知ることは命を知るということ。体調はもちろん、心の在り様も食の意識を変えることで変わっていくのだと思います。そのことを一人でも多くの人に伝えたくて」と話す。
活躍の場広げ
今年、目標として掲げるのは「生活の中の食意識を高めるための活動を展開すること」。「例えば医療機関と連携し、栄養指導の枠組みを超えた『食の見直し』や『ライフスタイルにあった調理法』が行えないかと模索中です。子育て中のお母さんにも食のお話をする機会ができればいいなと思っています。幼稚園とか、学校とか。成長期のお子さんの食生活は特に大切」と話す。
また、フェアトレードやフードマイレージなどもっと大きな視点=食から地球環境を考える機会=も積極的に発信していきたいと小澤さん。自身の料理教室では、日本の伝統的な製法でつくられた醤油や味噌などを意識して使用し、生徒にも美味しさと継承の大切さを伝えているのだとか。
「私たちを取り巻く食を個々人がしっかり考える年に」と抱負を語る小澤さん。TPPの問題や地球規模の環境変化に伴い、食への関心がさらに高まりそうな2016年。地域住民としてできることを地道にやりとげようと奔走する。
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