長津田の主婦らによるサークル「マザプラス」が子育て世代の交流の場づくりに取り組んでいる。月3回程度の体験型教室やイベント開催で子育て中の母親の孤立を防ぎ、自己実現の場を提供したいとしている。
「マザプラス」は地域で子育てをしている母親を対象に、親子で参加できる「楽しみの時間」を提供しようと代表の池田絢子さんが2012年に発足。これまで0歳から3歳の子どもを持つ母親を中心に、季節のイベントや手作りアルバム教室などを開いてきた。
月3回程度のイベントはメールで気軽に参加でき、参加費などの金銭的負担も少なめ。「近隣には親子で気軽に参加できるイベントや場所が少なく、自分でそういう場を作れたらと思ったのがきっかけ」と自身も子育てに取り組む池田さんは発足当時を振り返る。
発足の背景には母親たちが直面する子育て中ならではの「社会からの孤立」や「行動範囲が限定されることからくる自信の喪失」を何とか解消したいという思いがあった。
「長津田という地域の特性かもしれませんが転入者が多くママ友も少ない。そんな中で不安を感じるママも多い」と池田さん。1日中家で子どもだけと過ごす母親たちがちょっと遊びにこられる機会を創出したかったという。
発足以来、イベントには4年間で延べ900組の親子の参加があった。回を重ねるごとに「ママ友」たちの交流も増え、幼稚園などの子育て情報を交換する姿が見られるようになった。池田さんは「参加するママには交流の場を、また講師として得意分野や一芸を人に教えるママには再び活躍できるという自信を取り戻すきっかけを提供していければ」と話す。
区補助事業にも採択
緑区はこうした取り組みを評価し、今年3月、地域課題解決に取り組む団体を支援する「緑区地域課題チャレンジ提案事業」として採択。活動をサポートしていくことを決定している。
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