7月からコーヒーボランティア養成講座を開講する 宮下 孝栄さん 長津田みなみ台在住 73歳
渾身の1杯で地域を元気に
○…コミュニティサロンやコミュニティカフェなどの地域交流の場でコーヒーを淹れる「コーヒーボランティア」を育て、人々の会話や出会いに彩りを添えたいと活動を始めた。「私が教えるのは家庭にある材料で美味しくコーヒーを淹れるコツ。1杯のコーヒーが人間関係をホッと和ませてくれることがある。そんな素敵なひと時を創出したい」。丁寧に焙煎された豆を慈しみながら淹れる1杯にはそんな思いが込められている。
○…コーヒーメーカーに36年間勤務し、日本独自の進化を遂げた缶コーヒー市場を見てきた。日々大量生産される商品を見つめるうち、定年後は「誰かのために心を込めて淹れる1杯を追求したい」という思いが込み上げていた。カフェ開業なども考えたが、理想は「もっと身近な存在のコーヒー。家庭でも淹れられる至極の1杯を広めたい」。簡単な器具を買い揃え、試行錯誤の日々が続いた後、「煎りたて、挽きたて、淹れたて」の『3たて』方式にたどり着いたという。
〇…コミュニティカフェなどで振る舞った1杯が好評を博し、福祉施設などからも「ボランティアでコーヒーを淹れて欲しい」と要望が寄せられるようになった。「セミナーや講座でも美味しいコーヒーを皆で飲むだけで会話が生まれ、双方向のコミュニケーションが生まれる。1杯のコーヒーが人間関係を円滑にしているようだ」と笑顔になる。
〇…ニーズの高まりとともに日々の忙しさも加速気味。現在は緑区、青葉区、港北区などで複数のコミュニティカフェやサロン、講座などを掛け持つほか、演奏会などでのコーヒーサーブのオファーも寄せられるようになった。「コーヒーの輪がどんどん広がっていく。皆、美味しい1杯を待っている。まさしくこれが自分が求めていた活動。出来るだけ多くの人に、渾身の1杯を広めたい。コーヒーで地域を元気にする。それが今の目標」
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