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マイスター事業 “職人の技”に光当て20年 後継者育成、なお課題

社会

掲載号:2016年8月11日号

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子どもを指導するマイスター
子どもを指導するマイスター

 優れた技能職者を市が選定する「横浜マイスター」が1996年の事業創設から今年で20年を迎えた。マイスターは小中学校での訪問授業や職業訓練校などで技術の伝承や技能職の普及活動を進めてきた。今年度、市は20周年記念事業を計画。技術を仕事にするための上級者向け講座が初企画されるなど、次世代の担い手を「育てる」事業に力を入れる。

創設来54人を選定

 横浜マイスターは生活に寄与する優れた技術を持つ市内在住の職人に与えられる称号。手仕事の良さを広め、後継者育成につなげることなどを目的に創設された。市は2015年度までに和裁士や塗装士、調理師など38職種54人をマイスターに選定している。

 称号を受けた職人は小中学校での訪問授業や地区センターなどの施設で住民向けの講座などを行う。マイスターの派遣依頼を受け付ける市経済局によると、15年度は小中学校や施設などに計40件、延べ107人のマイスターが派遣された。

 総合学習でマイスターにクリーニング指導を依頼する市立小学校の校長は「手作業に誇りを持つ職人の方と接することが児童の自立心向上につながる」と子どもが夢や仕事について考える機会になっているという。

裾野拡大を支援へ

 第20期マイスターで印章彫刻士の國峯伸之さん=南区=は「自分が下の世代に伝えることで恩返しできる」と後継者育成のため18年間、職業訓練校で指導員を続ける。自らが通ったころに20人いた生徒は現在4人。「時代の流れもあり、これから(印章彫刻職人を)広げるのは難しい」と担い手不足も指摘する。國峯さんのように技術の継承を目指して個別で活動するマイスターは多い。

 市経済局は後継者育成に関し「職人の方の個々の力(活動)に頼っている部分があり、仕組みが十分でなかった」と話す。子どもや一般向け企画で技能職の普及が図られたが、技術継承と担い手増を目指す事業は少なかった。改善に向け、中区の市技能文化会館は今秋、20周年事業で職人を目指す人などが対象の上級者向け講座を初企画。現在開講する一般向け講座を継続しながら、後継者育成に直結するような新たな展開を試みる。同館担当者は「技能職の方の販路拡大と経済活性の一助になれたら」と語る。

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