緑区市民活動支援センター「みどりーむ」を拠点に活動する市民団体「防災塾・だるま」が今年結成10周年を迎え、それを機に記念誌を作成した。記念誌にはこれまでの活動や会への思いなどが語られている。
10年の軌跡まとめる
発行された記念誌には「防災塾・だるま」がこれまでに行った活動の一覧や開催した講座がすべて記されているほか、会の歴史や設立趣旨なども掲載されている。さらに、これまでに講座で講師を務めた人々のエッセイを載せており、一度読めばだるまの活動がわかる内容になっている。
「防災塾・だるま」は2005年に神奈川大学で行われた「阪神淡路大震災の教訓を学び、今後に生かす」というテーマで行われた「防災まちづくり講座」の講師と参加者によって組織された市民団体。講座終了後に参加者からあがった「今後も防災について考える場が欲しい」という声を受け、講師を務めた荏本孝久さんや池田邦昭さん(=人物風土記で紹介)らを中心にだるまの前身となる「防災まちづくり談義を楽しむ会」を発足させた。
発足当初の会員は10人程度でそれぞれの知識や意見を交換する小規模な会だったが、談義で議題となっていた「被災時に率先して自助公助が出来る『防災コーディネーター』を育成しよう」と会員の拡大と講座の開講が決まった。その際、「市民と共に七転び八起きする」という意味を込めて「防災塾・だるま」に改名した。
その後は月1回の定例会や、これまでに世界中で起きた災害を教材とした地域住民向け公開講座を定期的に行うなど精力的に活動の幅を広げてきた。また、活動の普及や情報収集の為、日本各地の被災地を訪れ、現地の声を聞くなどし、実際の被災地の声を会員や地域住民に伝えてきた。
10周年を迎えた今では会員が120人を超えており、「これまでの軌跡を一度振り返り、まとめよう」と記念誌の作成が決まった。
記念誌はみどりーむに閲覧用の用意があるほか、同団体のWEBサイトから閲覧可能。だるま加入者には直接贈呈している。
今回の企画を立案した池田さんは「近いうちにこれまで集めた災害の資料などをまとめた続編も作ってみたい」と抱負を語った。
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