先月から緑区内で振り込め詐欺の被害が相次いでいる。緑警察署によると10月の月間被害額は1050万円と前月から倍増。11月に入っても不審な電話の通報が数多く寄せられており、緑区が集中的に狙われている可能性があるという。
10月中に緑区内で発生した振り込め詐欺の被害件数は6件(被害額1050万円)。ひと月で発生した被害としては過去2年で最も多い件数となり、被害額も今年に入り始めて1千万円を超えた。
手口は今も家族などになりすます「オレオレ詐欺」が主流だが、最近は個人名簿を入手した犯罪グループが個人名を語るケースも発生しているという。また、現金をATMなどで振り込ませるものに加え、直接やり取りをする「手交型」が増え、自宅近くの公園が受取場所になったり、区外の主要駅を指定してくるなど巧妙化が見て取れる。緑警察署では「犯人も警察を警戒しており、直前で指定場所を変更するケースもあった」と話す。
緑区で被害が増えている点について緑警察署では「犯罪グループは一地区に集中して電話する傾向があり、緑区が狙われた可能性もある」と分析する。不審な電話がかかってきたという通報も9月下旬頃から増え始め、先月ひと月で30件以上寄せられているという。金融機関や警察の指示で被害を未然に防いだ案件もあり、担当課では「怪しいと思ったらまず警察に相談を」と呼びかける。
同署ではこうした前兆電話の情報や被害状況を希望者にメールで配信している。また、金融機関担当者などとも綿密な打ち合わせを行い、被害集中に歯止めをかけたい考えだ。高橋義男署長は「目指すは根絶。お金の話がでたら親族や警察へ」と話している。
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