横浜市防犯功労者表彰を受ける長津田商店街協同組合の理事長を務める 中山 勲さん 長津田在勤
「I LOVE 長津田」
○…「商店街のために当たり前のことをしてきただけ。それを評価していただくのは気恥ずかしい」と、少しはにかんだ笑顔を見せる。昨年、防犯強化のため商店街や近隣の学校周辺に約120本の街路灯と23台の防犯カメラを設置した。「最初は、予算がかかりすぎると反対の声もあったが、いざ完成すると『ありがとう』の声が絶えない。それだけでやった甲斐があるね」
○…9年前から理事長職に就いているが、決して楽な道ではなかった。商店街の今後を担う大切な役職をまっとうするために、今も勉強の日々。就任直後には市内の様々な商店街で先輩理事長たちの話を聞いて「自分の決定が商店街の行く末を左右するという責任と自覚を持つこと」を学んだ。その考えを守りながら商店街会館の移転や長津田まつりの革新など街の活性化に奔走。商店街で働く人、利用する人双方の住みよい環境を実現するためなら手間は一切惜しまない。「街路灯も街の人の声に応えた結果。これまで散々お世話になった長津田の街。恩返しになるならなんだってやります」と熱く語る。
○…長津田で60年以上続く「中山精肉店」取締役の顔を持ち、毎日店のカウンターに立つ。「ここで働いていると、街の人の話を色々聞けるから活性化の情報集めにもなる。それに、俺に会うために来てくれる人もいる」と悪戯っぽく笑う。店長の座は息子に継いでおり、今はサポートに徹している。「息子は期待以上のことをしてくれている。親子揃ってお客様に『美味しい』と思ってもらうのが大好きなんです」
○…今回の取り組みはまだまだ通過点。商店街活性化に向けて常に思案に暮れている。目標は子どもからシニアまで、誰もが楽しめる商店街づくり。「これからもパワフルにみんなを引っ張りながら長津田にかかわる全ての人に『頑張れ』って応援したいですね」と商店街を見守る父親のような眼差しを見せた。
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