ノロウィルスなどの感染が原因で発症する感染性胃腸炎の患者が増加の兆しを見せている。緑区では全市よりも早く流行が進み、11月25日には患者数が基準値を超えたとして警報が発令された。
横浜市衛生研究所によると、11月14日から20日までの緑区の患者報告数は1医療機関あたり20・60人。市全体の19・45人に先駆け、警報発令基準値の20人(定点あたり)を上回った。
市内ではほかに鶴見区、神奈川区、都筑区など8区に警報が発令されており、特に隣接する都筑区では62・50人と突出して流行が進んでいる。全市的にも過去6年間で最も早い患者の増加に、市は警戒を呼び掛けている。
感染性胃腸炎は、細菌やウィルスなどによる下痢・嘔吐の症状を起こす感染症の総称だが、原因となる病原体の多くが感染力の強いノロウィルスとされる。保育園や小学校、高齢者施設などでの集団感染には特に注意が必要とされ、石鹸によるこまめな手洗いや嘔吐物などの徹底した消毒、食品の十分な加熱などが奨励されている。
緑区ではすでに7件の集団感染が報告されており、今後流行がさらに進めば集団感染事案も増えるとみられる。
予防法などを発信
市は感染症臨時情報などをホームページ上で発信し、週ごとの発生状況を周知して注意をよびかけているほか、患者の便や嘔吐の取り扱いに使い捨て手袋やマスク、エプロンを着用し処置後は充分に換気し、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒を徹底することなどを挙げている。
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