本紙は新春にあたり、緑区の名取正彦区長にインタビューを行った。新たな年に対する抱負と、具体的な取り組みについて語ってもらった。(聞き手/本紙・緑区編集室 金子桃代)
――新たな年を迎えました。まずは昨年を振り返っていかがでしたか?
まずは、区庁舎・公会堂の耐震補強工事で、区民の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしましたが、昨年5月にリニューアル・オープンし、より快適にご利用いただけるようになりました。現在、駐車場の改築工事を行っており、もうしばらくの間、ご不便をおかけいたしますが、引き続きご理解・ご協力をお願いいたします。
昨年は、各地域の課題を解決するための様々な取組に成果が現れはじめた年となりました。十日市場では、まちづくり講座に参加した受講者の意見をきっかけに、十日市場の名の由来である中世に開かれていた「いちば」を復活させました。地元で採れた新鮮な野菜やお米などを販売しており、大変多くのお客様にお越しいただき、駅前が非常に賑わいました。
また、南長津田団地では、地域の皆様が議論を重ね、多世代が交流できる拠点を新たに設置することができましたし、山下地区においては横浜環状北西線建設企業のご協力により、地域の皆様が自ら運行し、高齢者等の日常生活の移動を支援する「山下地区ささえあいバス」の実証運行を開始することができたことなど、地域主体のまちづくりが着実に進んだ年だったと思っています。
3期計画、地域と推進
緑区は、地域それぞれの課題を地域の皆様が主体的に解決しようとする取組が盛んに行われており、来年も、それらの取組がより進展し、さらに広範囲に展開するよう支援していきたいと考えています。
――区として取り組む課題のうち、今年特に重点的に取り組まれたいことはなんですか?
今年3月25日から開催される「全国都市緑化よこはまフェア」では、ズーラシアの隣に、「里山ガーデン」が設けられ、中山駅が同会場への入口の一つとなります。
区としても来場者の皆様を心より歓迎するとともに、会場までのウォーキングルートの案内サインの整備など、来場しやすい環境づくりを進めています。ぜひご来場いただき、緑被率ナンバーワンの緑区の様々な魅力を知っていただければと思っています。
また、緑区では、子どもたちや地域の新たな担い手といった「次世代」に向けた事業に重点的に取り組んでいます。まず、子どもたちに向けては、昨年から始めた「赤ちゃんの駅」を民間の保育園にもご協力いただきながら拡充したいと考えていますし、食育についても新たな取組を検討しています。
そして、新たな地域活動の担い手を増やすために、地域の実情に合わせた加入促進を自治会と連携し進めていきたいと思っています。
このほかにも、昨年策定した緑区地域福祉保健計画「みどりのわ・ささえ愛プラン」第3期計画を地域の皆様と協力しながら、さらに推進していきたいと考えています。このプランは、区のソフト面でのまちづくりマスタープランと考えており、このプランの周知を更に図っていきたいと思っています。そして、地域の皆様が積極的に取り組んでいただいている各種活動を引き続き支援するとともに、区の取組も着実に進め、目標達成に向けて力を入れていきたいと思っています。
――区民へメッセージをお願いします。
今年は、平成31年10月の緑区制50周年を見据え、昨年まで取り組んできた「スマートイルミネーション」や「冬のたからものづくり」といったイベントを始めとした「次世代」に向けた取組をさらに発展させ、広げていきたいと考えています。そして、50周年まであと1000日となる今年1月4日から、区のフェイスブックで区民の皆様の写真を使ってカウントダウンを始めました。これから皆様と一緒に、「50周年を機にこんなことが始まった」といえるような取組を考えていきたいと思います。
区役所職員が一丸となって、区民の皆様の声をお聴きしながら、様々な施策に取り組み、「次世代につなぐ みんなにやさしいまち『ふるさと みどり』」を目指して、皆様の暮らしをサポートしてまいります。
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