駅を媒介とした地域活動に積極的に取り組む 中山 順さん JR長津田・十日市場・中山・鴨居駅 第49代駅長 50歳
地域に寄り添う駅目指す
○…鴨居駅の改札広場を住民に提供し演奏会を開催するなど、地域との協力体制を大切にしてきた。長津田〜鴨居間の4駅を受け持つ駅長として勤務し3年。地域のイベント行事などにも時間があれば極力顔を出してきた。「今月1日に30周年を迎えたJR東日本グループが掲げるコンセプトワードに『地域に生きる。世界に伸びる。』というものがある。駅は地域があってこそという、歴代駅長から受け継いだバトンを繋いできただけ」と目を細める。
○…長野県出身。「社会のインフラとして多くの人の役に立つ仕事ができそう」と鉄道マンを志した。これまで本社や千葉、長野支社、軽井沢の駅勤務のほか、本社企画部門などにも勤務。ネットで切符を買う時代の到来とともに「えきねっと」や「クレジットカード事業」など様々な畑で経験を積んできた。「緑区の緑を見ると、故郷の自然を思い出す」というように、初めて駅長として配属された今の職場には不思議と親しみがわいたという。「自然も人も温かい。そんな印象が最初からあった」
○…先日、自身も係る鴨居駅での演奏会や駅周辺の清掃に携わる市民団体「鴨居駅周辺まちづくり研究会」が国土交通省から表彰を受けた。日頃から協力し合ってきた身近な人々の受賞に、「長年の地道な活動に光が当たり、本当に良かった。毎週欠かさず清掃を続けていただいていて、頭が下がる思いだった」と喜びもひとしおだ。
○…4駅を合わせた一日平均の乗車人員は16万人を超える。今年は鴨居駅が55周年、来年は中山駅と長津田駅が開業110周年を迎える。節目の年に際し、「今以上に地域を盛り上げていきたい」という気持ちでいる。「請願駅から始まった歴史などを振り返っても、多くの方々の思いが詰まった駅。その駅をいつまでも安全で安心できる身近な存在として次世代に繋いでいきたい」。そんな思いで今日も駅長職に全力を注ぐ。
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