9月30日に行われる「みどりコスモスフェスタ」の実行委員長を務める 添田 好男さん 「みどり地域活動ホームあおぞら」所長 58歳
差別なくし笑顔を願う
○…区内の障害者や高齢者などの居場所づくりに取り組む市の認可施設「みどり地域活動ホームあおぞら」の所長を務める。昨年発生した「やまゆり事件」に衝撃を受け、命の大切さを説く講演会や映画上映会などを企画してきた。9月末に行われる地域交流イベント「みどりコスモスフェスタ」では実行委員長として、地域子育て支援拠点など区内の団体と協力をしながら準備に力を注ぐ。「障害者は普通の人と同じなんだということを伝えていきたい」
○…青葉区出身。児童養護施設に通っていた専業主婦の母親から福祉関連の話をよく聞かされて育った。「お前は恵まれてるんだぞ」と言われたことは今でも印象に残っている。大学では社会学科に入学し、サークルでボランティア活動にも熱心に参加。そこで障害児訓練会に参加したことで障害について強く意識するように。卒業後の進路で選んだ公務員では「障害者支援」を強く希望したという。「最初に就いたのは生活保護のケースワーカー。様々な人と出会うことで多くを学びました」。その後、障害者とより密に関わりを持ちたいと民間福祉施設へと転職し、6年が過ぎた。「一人一人の顔がよく見える環境で、みんなの笑顔を見るとやっぱり嬉しい」
○…結婚して26年が過ぎ、二人の娘は成人した。趣味である音楽鑑賞では、娘たちと一緒にライブに行くこともあるとか。「一緒に『Xジャパン』や『SEKAI NO OWARI』を見に行ったりしましたね」。家族旅行も欠かさず、白馬や浜名湖などを巡ったという。「白馬のスキージャンプ台に上ったときはひやひやしました。高所恐怖症だったので」とはにかむ。
○…障害者や高齢者など地域に住む全員が垣根なく笑顔になれる社会を目指したいと語る。「差別や偏見は、知らない、関わりがないということが一つの原因。色々な企画を通じて交流の場を作っていければ」
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