緑区版 掲載号:2018年7月19日号
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みどりアートパークで行われるアフタヌーンコンサートに出演する 大矢 菜季(なぎ)さん いぶき野在住 41歳

歌い続ける、いつまでも

 ○…オペラの本場イタリアから2013年に帰国。イタリア語で美しい歌という意味のある伝統的歌唱法「ベルカント唱法」を約10年にわたり学んできた。イタリアと日本を拠点に演奏活動を続け、多くの人を魅了。アフタヌーンコンサートでは、透き通ったソプラノの歌声を披露する。「自分の住む地域の人に音楽を身近に感じてもらいたい」と意気込む。

 ○…祖母と母親もソプラノ歌手。父は彫刻家という芸術一家に生まれた。自宅でもクラシック音楽が流れ、幼い頃からピアノに親しんだ。中学からは、声楽家の指導を受けるため、栃木県から東京に毎週通ったという。「音楽が生活の一部だったので、自然と音楽の道へ。その他の道に進むことは、考えなかった」

 ○…声楽科を卒業後、単身でイタリアへと旅立ったのは、20代半ばの頃。「言葉も分からない。一人で飛行機に乗るのも初めて。不安しかなかった」と振り返った。ベルカント唱法をマスターしたいという気持ちが不安を打ち消し、異国の地で学ぶことを決心させた。「喉に無理なく、のびやかに、人本来の声が出せる。10年間学び、やっと分かってきた」と唱法の奥深さを語る。語学、アルバイト、歌のレッスンに追われる日々。気が付けば、10年の歳月が流れていた。コンクールでの受賞も数知れず。その後、イタリアで出会った日本人と結婚。「子どものことを考え、夫婦で日本へ帰国することを決めた」と子ども思いの優しさを見せた。

 ○…3人の子宝に恵まれ、育児にも奔走中だ。子どもをおぶったまま、歌の練習をすることも。「子どもは、大きな声で歌っていてもすやすやと眠っている」のだとか。それだけ母親が歌っていることは日常に溶け込んでいる。「一生涯、歌っていたい」と微笑んだ。

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