区内で様々な挑戦を行う「平成生まれの若者」を連載で紹介する。
第1回は、露地野菜農家の林勇基さん(28)=左写真。林さんは、長津田町で、ハートや星の形をしたキュウリ作りに挑戦している。
代々続く農家の家に生まれた勇基さん。21歳で就農後、トマトやナス、キャベツなどの露地野菜作りを行ってきた。「他と同じではいけない。これからの時代は、野菜にも付加価値をつけなくてはいけない」と、2015年にハートや星の形をしたキュウリを作り始めた。
だが、他のキュウリに比べて割高であったことで、1年目は全く売れず。それでも勇基さんは諦めなかった。区内の飲食店などを1件1件巡り、無料で手配りし魅力を伝えた。「もらったらうれしいが、余分にお金を出して買うほどではない」と厳しい声を受けたこともあったという。
口コミで話題に
2年目以降、地道に魅力を伝えたことが功を奏し、口コミで話題となった。「子どものお弁当に入れたい」「孫に可愛いキュウリを見せたい」と、少しずつ売れるようになっていった。可愛らしい形のキュウリをSNSに投稿する人も。現在では、出荷分は、すべて完売するほどの人気ぶりだ。
「諦めずに地道に続けたことで理解してもらえた。今では、『長津田でハートや星の形のキュウリを作っている勇基さん』と、多くの人に覚えてもらえているのがうれしい」と笑顔で話した。
挑戦を続けたい
「新しいことに挑戦するのは、勇気がいる。失敗だって怖い。でも、人と『違う』ことが大きな価値に繋がる時代だと思う。若い『平成世代』だからこそ、これからも思いきった挑戦を続けたい」と意気込みを語った。
![]() ハートの形をしたキュウリ
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