緑区版 掲載号:2018年11月1日号
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公募の絵画展「創展」で文部科学大臣賞を受賞した 岸 弘明さん 鴨居在住 78歳

ずっと、現役創作びと

 ○…全国公募の絵画展「創展」で文部科学大臣賞を受賞した。中区にあるブラフ18番館をモチーフにした油彩画で、タイトルは「初夏のサンルーム」。白い壁とエメラルドグリーンで塗られた窓枠のコントラストが特徴的なグラフ18番館、新緑の緑、木漏れ日の光と影を表現した。12日から中区で始まる「創展 第13回神奈川県支部展」に受賞作品などが飾られる予定だ。「絵の前に立つと、静かな空気感が伝わるような作品に仕上げた。多くの人に見てほしい」と微笑む。

 ○…横浜生まれで、20代半ばで緑区へ。フリーランスの工業デザイナーとして独立したのは、30代の頃。ヘッドホンやウォークマンなど数多くの製品デザインを手がけてきた。大切にしてきたのは、依頼された企業側や、製品の使い手のことをとことん考えること。そんな誠実な姿勢を貫いた結果、グッドデザイン賞に輝いたことも数知れず。「ひとり歩きではいけない。多くの人の協力があったからこそやってこられました」

 ○…自分の時間を大切にしたいと、60代半ばで仕事に区切りをつけた。長年の仕事で創作の楽しさを知っていたこともあり、趣味で始めたのは絵画制作。自分の力を試したいと、初めて出展した2012年の創展では、2点が入選。その後も新人賞や協会賞に選ばれてきた。だが、受賞することよりも、絵を通じ仲間が増えたことに喜びを感じるという。「描くことで頭も使う。刺激も多く認知症予防にも」とにこり。

 ○…描く絵のモチーフは、四季の森公園や鶴見川など区内も多い。「モチーフを探すため、まだまだ、区内を歩きたい」と意気込む。最後に述べたのは、家族への感謝だ。「自由に描けるのは、家族の理解があるからこそ。特に妻には感謝したい」と照れ臭そうに笑った。

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