横浜市立十日市場中学校に通う友利心南(ここな)さん(2年)が、第38回全国中学生人権作文コンテストの横浜市大会において区内で唯一、最優秀賞を受賞。また、県大会でも優秀賞に入選した。
「やっぱり自分にとって一番身近なことなので」と話すように、友利さんが人権作文の題材に選んだのは実の妹の事だった。
自身が小学1年生の時に生まれた妹は、脳に障害があった。友利さんによると、妹の面倒を見るために放課後友だちと遊べなかったことがあったという。また、友だちと「中学校ではバレー部に入ろう」などと約束をしていたその矢先、「妹が大きくなり大変になった」ことを理由に、生まれ育った福岡県から祖母が住んでいる横浜への移住を経験した。
題名を『私の妹と家族』とした作文の中では「妹が病気ではなければ」と思ってしまった胸の内が表現されている。しかし、一つの動画を見たことがきっかけで「一番大変で苦しいのは妹なんだ。自分にとって当たり前の事はすべて妹がやりたくてもできないことなんだ」と気づかされたと同時に母や叔母への感謝の気持ちで胸がいっぱいになったという実体験が綴られている。作文の最後では将来福祉に関わる仕事に就きたいという夢が語られている。
市大会の応募総数は5万6040編(139校参加)。校内審査などを経て最終審査で50編の中から最優秀賞(横浜市人権擁護委員会長賞)に選定。最優秀賞の受賞は緑区内で唯一となる。
友利さんは受賞の一報を家族に報告。すると祖母は「色々大変なこともあるけど、それを作文にできて良かったね。ありがとう」と涙を流して喜んでくれたという。
友利さんは「おばあちゃんのありがとうという一言が嬉しかったです」と笑顔で話した。
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