神奈川県美化運動推進功労者として県知事表彰を受ける 小松 四郎さん 東本郷在住 77歳
美化推進コツコツと
○…「恥ずかしい。だって普通のことをしているだけなんだから」と、はにかんだ。自治会内の草刈りや剪定などの美化・清掃活動に長年取り組んだことが評価され、あす16日に県知事表彰を受けるが、言葉は控えめだ。
○…東北は秋田で生まれ、幼少期に終戦を迎えた。「大変だった」と話すように、小学生の頃は田畑で働く牛や馬の世話をするなど家の手伝いに追われたという。19歳になった時に地元を離れ北海道の鉱山で作業員として働いた経験もある。その後横浜へ。故郷で畜産に慣れ親しんでいた経験を生かし、市内の養鶏場などで働いてきた。
○…現在の住まいは全6棟ある団地の一室。今から20年ほど前から団地内の草木の剪定を行うようになった。聞くと、脚立を使っての作業もこなす。ほぼ毎日という活動の中で近隣住民からかけられる「いつもありがとう」の声や、自己流ではあるが自身で思い描いたように仕上がった時はやりがいを感じる瞬間だ。また、環境事業推進委員としてごみ集積場所の分別の実践・啓発活動にあたっている。周辺地域には農専地区もあり、一時はテレビや冷蔵庫などが廃棄されていたこともある。剪定作業の合間を見て、軽トラでの巡回。ポイ捨てをしない・させない地域にするために目を光らせるのも大事な役目となっている。
○…「今思えば子どもの時から根底にあるのかもしれない」というのは、”世の中のためになることをする”という気持ち。その気持ちが礎となって日々の活動の原動力になっているのだろう。集積場所には通常きちんと分別されたごみが出されるが「やっぱり悪い時期もあるんだよ」と嘆く。少しずつでも良い方向に向かっていく事を願いながら、活動はコツコツと続いていく。
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