緑区版 掲載号:2018年11月22日号 エリアトップへ

歌俳集「わたしの歩いた道」を出版した 加藤 昌子さん 十日市場町在住 89歳

掲載号:2018年11月22日号

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「何事も、続けることよ」

 ○…短歌を詠み始めたのは、女学校時代にまでさかのぼる。10代から今まで続けてきた短歌や俳句を一冊にまとめあげた。タイトルは、「わたしの歩いた道」。ページをめくると、短歌と共にたくさんの思い出が走馬灯のように蘇る。「多くの人に支えられ、今日まで短歌をやってこられました」

 ○…三保町の農家に生まれた。「広い世界を見てほしい」と教育熱心だった父の影響で女学校へと進んだが、戦争が多くを奪っていった。戦死した友も多い。必死に汗まみれになって働き続けた日々。厳しい時代の中で、自然と短歌が心の支え、唯一の楽しみとなった。女学校卒業後、農家を手伝っていたが、教師の道へ。戦争で男性教員が足りていない時代。「新治小学校の副校長先生がうちの畑にまで来て、『頼むから学校を手伝ってくれ』って言うのよ」と懐かしそうに振り返った。

 ○…結婚後に学校を退職、自身は農業をしながら、教師一筋だった夫を支え、4人の子どもを育て上げた。畑仕事は、今も続けている。育てた野菜を近所におすそ分けし、喜ばれているという。また、ボランティアで児童に茶道を教え、60年以上が経つ。子どもからのお礼の手紙は、机の中に納まりきらないほどだ。茶道で関わった児童が成人し、振袖姿で自宅を訪れることも。「だから、成人式の日は、お茶菓子を用意して、家にいるのよ」と微笑んだ。

 ○…このほど夫の教え子の喜寿祝いの同窓会に妻として呼ばれた。そこで、まとめた本を配ると、会場では、亡き夫を懐かしみ、思い出話に花が咲いた。涙ぐむ教え子もいたが、自身が涙を流すことはなかった。「だって、夢にあの時のままの姿で、出てくるのだもの。普通に話しているわ」。そんな懐かしい夫との思い出も本に綴られている。

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