「文化財防火デー」に合わせて24日、新治里山公園内の「にいはる里山交流センター」(新治町887)で消防訓練が実施された。
文化財防火デーは、1949年1月26日に、現存する世界最古の木造建築物である法隆寺の金堂が焼損したことをきっかけに制定された。文化財を火災や震災などの災害から守るため、全国各地で消防訓練などが実施されている。
区内の同センター内にある旧奥津邸の長屋門と土蔵は、2002年に横浜市認定歴史的建造物に認定されている。
当日は、長屋門から火災が発生した想定で訓練を実施した。同公園の事務所職員が火災を発見。119番通報後、速やかに施設の利用者らを避難させる姿が見られた。
最後には、消防隊が長屋門と土蔵に向けて一斉に放水をしていた。
同センターの和田哲男センター長は「消防署と共同での訓練は緊張感があった。様々な災害が発生しても文化財と観光客をしっかりと守れるように今後も定期的に訓練に励みたい」と話した。
また、緑消防署の中村榮宏署長は、「旧奥津邸は、市民が触れ合い、交流し、里山を体験する場として、後世に引き継ぐ貴重な文化財。この文化財を火災から守り、環境を保全するため、地域と関係者、消防が一体となっていく」と述べた。
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