区内で様々な挑戦を行う「平成生まれの若者」を連載で紹介する。
第5回は、三保町在住の池辺華奈さん(22)=写真=だ。旭区にある「四季の森忍術道場」で、忍者として働く彼女の挑戦を追った。
道場では、幅広い世代が忍術や古武術などを学んでいる。そんな道場を父親が始めたのは、池辺さんが小学校1年生の時。その後、クラスの友人なども巻き込み、練習に参加するようになっていったという。「人との繋がりを大切にする姿勢などたくさんのことを学んだ」と振り返った。
「人生は一度きりだ」
短大卒業後は、OLとして約2年間勤務していた池辺さん。仕事は、安定していたが、自分だけのやりがいを求め、本格的に道場を手伝う道を選択した。「あまり後先を考えないタイプかも。人生一度きりだからこそ、後悔のない選択をしたかった。”忍者として生きる”って言ったら多くの人に驚かれるけど、応援してくれる人ばかり。多様な生き方の選択肢があっても良い」と笑う。
特に力を入れているのは、忍者というコンテンツの発信だ。全世界から「道場で修業がしてみたい」と問い合わせがくるようになってきた同道場。最近では、日本に来てもらわなくても、各国で学べるように動画の制作にも挑戦している。図などを使用して、言葉が分からなくても、学べる仕組み作りを模索する日々だ。
「大企業に勤めることだけが良い選択肢ではないと思う。自分だけの生き方を示したい。忍者という生き方のロールモデルになりたい」と意気込みを見せた。
池辺さんが大切にするのは、変化を楽しむことだという。「10年後、自分がどうなっているか明確なイメージがあるわけではない。今の自分が想像できないような変化を巻き起こしたいですね」
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