山下地域交流センター(北八朔町1777の1)では現在、新規購入図書や絵本などを中心に揃えた図書室新設に向けて、準備を進めている。開設は7月2日を予定している。
山下地域交流センターは1894年(明治27年)、現在の横浜市立山下小学校の前身である「神奈川県都筑郡中里村立尋常中村小学校」(当時)として建設。1986年(昭和61年)に分校としての役目を終えた後、89年(平成元年)に旧校舎を利用して開設された。
同交流センター管理運営委員会の神谷幹雄委員長によると、図書室は開設当初から設置されており、小説や図鑑、児童用絵本など約5000冊の図書がこれまで所蔵されてきた。しかし、新規購入図書の予算はこれまで計上しておらず、これらの図書はすべて横浜市内の図書館から譲り受けたもので、近年では経年劣化が目立っていた。加えて、現在は専用の図書室ではなく会議室を兼ねているため、使い勝手が悪かったという。「特に汚れが目立つ絵本などは、子どもたちが手に取らないんです」と、神谷委員長は語る。
「専用の図書室を」
こうしたことから同交流センター管理運営委員会では、昨年度から専用図書室の新設を企画し、検討を重ねてきた。また、昨年度末まで適正な本の数に削減することを目的とし、希望者に対し図書を無料で譲渡してきた。
今年度に入り、新図書室の整備と、現在の図書室を「1階会議室」とすることが正式に決定。10万円の予算を計上した。
新設図書室は、建物2階にある小会議室に本棚を設置し利用する予定だ。資料性の高い図書を除き、約3000冊となった図書は処分。新規購入図書や、「いわさきちひろ作品」を中心とした絵本、防災関係図書など約100冊が並ぶ予定。また、「おもしろ科学たんけん工房DVD」や、港北ニュータウンからの発掘品、壺、石斧も展示される。
神谷委員長は「今後は年間5万円を計上し、新規図書を購入していく予定」と話した。
開館時間は午前9時〜午後5時(月曜・日曜午後・祝日休館)。
(問)山下地域交流センター【電話】045・931・9386
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