中学校教員を務める土谷宗玄さん=中面人物風土記で紹介=がこのほど、一冊の詩集をまとめあげた。生き方についてのメッセージが綴られた詩集のタイトルは、「生きる」。「教え子に読んでほしい」と話す。
土谷さんは現在、都筑区内の中学校で教員を務めている。過去には、小学校教員も務め、ダンスの指導や陸上競技部顧問などとして、多くの子どもと深く関わってきた。
小中学校を卒業していった教え子は、中高生などになり、卒業後も多くの悩み相談を受けてきた。内容は「進路」や「人間関係」など様々。中には、社会人となって就職先の企業で受けた理不尽な扱いを相談されたこともあるという。
卒業生から相談を受けていく中で、単にその場でアドバイスするだけではなく、自身が伝えたい思いを一冊にまとめて手渡しすれば、教え子のためになると考えるようになったという。
今年の2月に詩集を作成する夢を叶えるために弊社に連絡した。
その後、約4カ月をかけてまとめあげた。「自身の思いを短い言葉にまとめるのに苦労した」と振り返った。
「生き方を伝えたい」
詩集では、「思考」「社会」「時間」「進化」など10個のテーマでそれぞれの言葉を綴っている。これまで教員として、子どもたちに伝えてきたメッセージが多く並んでいるという。
今後、同窓会など卒業した子どもたちに会う時に直接手渡ししていくのだという。「本にすることで、繰り返し読んでもらうことができる。高い壁にぶつかったりするなど生き方に悩んだ時に詩集を開いてほしい」と土谷さんは話した。
また、「子どもたちに前を向いてもらえるような本を作ることは私の大きな夢だった。いつまでも夢を追いかけている姿勢を自分自身も示し続けたい」と微笑んだ。
緑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|