82歳の高齢でiPhoneアプリを開発したことで有名になった若宮正子さんを招いた講演会「人生は60歳からが面白い!」が6日、緑区市民活動支援センターみどりーむで開催された。MICS主催。
緑区制50周年記念事業としてITの普及を通じて地域の交流を促進することを目的に活動する「みどりITコミュニティサポーターズ」(岡部忠男理事長、略称=MICS(ミックス))が、昨年の10月から企画をしてきた同講演会。当日会場に用意された80席は満席となった。
「私は創造的でありたい」と冒頭で語った若宮さんは、自身が定年後、高齢だった母の介護を自宅でしながら仲間とつながることを目的に、60歳の頃にパソコンを購入したことを参加者に公表。それから”コンピューターの世界”にのめり込み、知識を高めていったという。表計算ソフトExcelを使用した様々なアート作品を作成。2016年からアプリ開発を始め、「高齢者が若者に勝てるゲーム」をコンセプトに、ひな飾りを並べ替えるゲーム「hi(ひ)na(な)da(だ)n(ん)」を82歳(当時)という高齢で開発した。その結果、米国アップルによる世界開発者会議に特別招待されるなどした経験を紹介しながら、参加者へ伝えた。
また、若宮さんにプログラミングの指導をした小泉勝士郎さんによる「高齢者の知見を世に出す、伝えます」と題した講演や高齢者の健康などをテーマにしたパネルセッションも行われた。
若宮さんは「これから人工知能の時代になると思うが、人工知能にはできない創造し続けることが大切ではないか」と持論を展開。また、「今後茶の間や台所にもコンピューターが入ってくると思うが、社会全体とのコンピューターとの関わりを理解することが大事」と話した。
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