緑区市民活動支援センター(みどりーむ)で10日、「怒りで全てを失う!怒りの初期消去法」と題した講演会が開催された。
怒りをコントロールし、円滑なコミュニケーションを促進する方法を学んでもらおうと企画された同講演会。講師として、NPO法人「女性・人権支援センター ステップ」理事長の栗原加代美氏を迎えた。栗原氏は、DV(ドメスティックバイオレンス)の加害者を更生するプログラムに取り組んでおり、怒りをコントロールする「アンガーマネンジメント」を全国各地で伝えている。
講演では、怒りは、理想と現実のギャップが生じた時に生まれることを説明していた。「相手が悪いとばかり思わずに、良い所を探してみよう」と呼びかけていた。
また、マイナス思考で物事を考えるのではなく、プラス思考で物事を考えると、怒りを消すことができると伝えた。例として、栗原さんの孫が高価な絨毯に落書きをした際の考え方を示した。「『絨毯が汚れてしまった』とマイナスに考えるのではなく、『孫が絵を描けるくらい成長した』と捉える。孫の成長の記録を毎日見ることができるとプラスに思えば怒りも消える」と話していた。
あいづちで変わる
最後には、2人1組となり、あいづちの打ち方を練習していた。
「だめだ」「だから?」「でもさ」「どうせ」などダ行で始まる言葉であいづちをするのではなく、「そうなんだね」「さすが」「その通り」「知らなかった」「素晴らしいね」「それで?」などサ行から始まる言葉であいづちをすると円滑な人間関係が築けると伝えていた。
栗原氏は「あいづちひとつ変えるだけでも人間関係は上手くいく。ぜひ、実践してみてほしい」と講演を締めくくった。
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