いぶき野小学校(井上由美子校長)で11日、5年生の社会科授業の一環として、外部講師を招いた特別授業が行われた。
同校5年生は、約1カ月間かけて、水産業について学習をしていた。
その学習の過程で、児童にとってなじみが深く、人気も高かった「マグロ」を題材の中心に学習を深めていた。
今回は、近畿大学の水産研究所の教授などを務める澤田好史氏が児童に向けて講演した。
澤田氏は、2002年に世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功。その後も品種改良に取り組み、「近大マグロ」のブランドを確立させてきた人物だ。
澤田氏は、クロマグロの完全養殖を実現するためにチャレンジしてきたことや課題などを説明。児童は真剣な表情で聞き入っていた。同大で最も大きく育ったクロマグロの写真が写されると、児童は驚きの表情を浮かべた。
澤田氏は「普段食べているものが、どのように作られているか考えてほしい。今後、世界の人口はさらに増える。どうしたら美味しい食を安く食べることができるかを考えなくてはいけない時代。ぜひ、サスティナブルな完全養殖をさらに発展させることにチャレンジしてほしい」と伝えていた。最後には、代表の児童数名が「私たちが考える持続可能な水産業」というテーマで発表も実施していた。
同校の阿部一平教諭は「現場の人の話を聞くことは、児童にとって貴重な経験。教科書では学べない学びになったと思う」と振り返った。
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