中山地域ケアプラザ多目的ホールで15日、認知症に関する講演会が開催された。緑区認知症普及啓発事業の一環で、中山地域ケアプラザとふじ寿か園地域包括支援センターが共催した。
講演のテーマは「認知症をポジティブに捉えよう!〜認知症になっても住み慣れた街で暮らすために〜」。講師は、認知症専門の医師で、元気会横浜病院の理事長も務める北島明佳氏が務めた。
北島氏は、年齢を重ねるごとに推定認知症有病率が高まることを指摘した上で、95歳を超えると、推定認知症有病率は8割を超えることを指摘。「長生きすることに認知症は付きもの。認知症を予防することも大切だが、認知症になったからといって、『すべてが終わり』というわけでは決してない。認知症でも幸せに生きることはできる」と述べた。
その後、認知症の予防方法などを紹介。食事、運動、社会参加の重要性を訴えた。食事は、具体的に認知症予防になる食べ物である魚(サンマ、アジ、イワシ、サバ)や緑黄色野菜(ほうれん草、小松菜、菜の花)、コーヒー、緑茶などを具体的に紹介。運動は、ウォーキングや水中歩行、太極拳などの有酸素運動を行うことが予防になると話していた。
また、ボランティア活動などで社会参加している人の方が認知症になりにくいと指摘していた。
最後には、高齢者が住み慣れた地域で生活を続けられるように支援を行う「地域包括支援センター」を紹介。「何かあれば気軽に相談できるので、ぜひ、相談を」と呼びかけていた。
なお、区内には、各地域ケアプラザやふじ寿か園の7カ所に同支援センターはある。
参加した80代の男性は「今日学んだ予防方法を実践したい」と話した。
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