本紙のインタビューに答える大川所長
神奈川県内でも発生が報告され、世界各地に広がりを見せている新型コロナウイルスについて、緑区医師会理事・緑区休日急患診療所の大川拓也所長（ぽっけキッズクリニック院長）に話を聞いた。
――発熱や咳の症状があり、新型コロナウイルスを疑った場合、どのように対応したら良いのでしょうか。
「中国や韓国などへの海外渡航歴がある方、あるいはこのような地域に渡航歴がある方と接触がある方で発熱や咳嗽（咳）、倦怠感といった症状が認められる場合には、神奈川県や横浜市などの相談ダイヤルへご一報ください。また、これに該当しない場合で体調が悪い方は近隣のかかりつけ医にご相談ください。その場合、直接受診をするのではなく、事前に診療所へお電話をして頂けますと幸いです。仮に感染している場合でも多くに方は新型コロナウイルスに関しては軽症で治癒することができます。あまりご不安になることなく、現時点では不要不急の外出を控え、日常の手洗いやうがいなどの感染予防をしっかりと行ってください。これから緑区医師会は、区内の病院や診療所を通じて皆様に正確な情報を発信すると共に、皆さまの健康を守るお手伝いをさせて頂きます」
――咳エチケットはやはり有効なのですか。
「コロナウイルスの感染経路は主に飛沫感染や接触感染であると考えられます。咳エチケットは、万が一、ご自身が感染してしまっている場合に周囲に広げないための配慮です。まず、咳が出る時、体がだるい時などは極力外出を控えることが大事だと思います。やむを得ず外出をする場合にはマスクを付けたり直接手で覆わないようにハンカチや袖で口を塞ぐようにして感染拡大しないよう配慮してください」
――そのほか注意すべき点を教えてください。
「新型コロナウイルス感染症の重症度は、インフルエンザなどほかのウイルス感染症と比べて決して高いわけではないんです。ただ高齢者や呼吸器、循環器系に基礎疾患がある場合は重篤になるリスクが上がりますから注意が必要です。新しい感染症で未知の部分も多いですから、社会的な混乱もありご不安なことと思います。実はコロナウイルスというウイルスは「かぜ」の原因としてよく知られたウイルスです。今回新しく発見され流行している新型コロナウイルスにも、以前から私たちが行なっている風邪予防がすべて有効です。手洗いやうがいの励行、そして何より十分な睡眠時間と規則正しい食事を心がけて感染症に負けない健康維持が何より大切です」
|
緑区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
